【婚活アプリ】顔不鮮明ユーザー2
全体的に普通
木村さんに目が止まったのはまず、写真だ。 胸から顔の顎までの写真をトップに載せていた。
顔不鮮明ユーザーは基本スルーしているが、時折トップ写真は不鮮明でも本ページには雰囲気のわかる写真を載せている人もいるので、気が向いたときは見ていたのだ。
焦りのあった私はこの時、『顔不鮮明ユーザーにも手を広げないといけないかもな…』とわりと本気で考え始めていた。 そのため、木村さんのページを吟味した。(言い方よくない)
しかし、木村さんはこの顔不鮮明写真1枚しか載せていなかったのだ。普段ならスルーだが、このときの私は焦りブーストが働いているため、自己紹介も吟味した。(本当に言い方よくない)
- 年収500万
- 一部上場企業
- 旅行好き
- 妹がいる
このプロフィールだけをみて、『もういいじゃん!』と思った。『もう』ってなににかける『もう』なのか?
もうこの人でいいじゃん! もうどうでもいいじゃん! もう顔とか関係ないじゃん! もう中身が大事って観念しなよ!
みたいなところでしょうか。いずれにしろ危険な思想である。
気がついたときにはこの謎の『もう』に後押しされて、木村さんにいいねをしていた。
ほどよいメッセージ
わりとすぐ木村さんさんからいいねが返ってきた。 そして木村さんの方からメッセージもくれた。 詳細は忘却の彼方だが、『ほどよかった』ことは覚えている。
『ほどよい』とは…
- 多すぎず少なすぎない分量(3行~4行くらいでしょうか)
- 絵文字多用してない
- 返信しやすい内容(質問してくれている)
- 敬語を使っている
このあたりをほどよいメッセージと考えていた。 が、今思い返すとほどよいっていうか、相手にこうあってほしい願望ですね。
ただ、アプリでは判断材料として、少ない写真と自己紹介文しかないので、実際のメッセージやりとり初回って重要だと思うんですよね。
ここで外すと後戻りできないパターンが多いのでは? 例えば合コンや紹介のように、会って初めましての場合は判断材料として、まとっている雰囲気、声、表情、ジェスチャー、服装などいくつかある。 そういった雰囲気と言動がマッチしていなくても会っているうちに慣れたり、許容したりが出来るけど、アプリはできない。 少ない材料でいかに自分を表現するかにかかっているのだ。
木村さんと逸れて熱く語ってしまったが、それゆえ、初動メッセージが『ほどよい』とポイントが高くなるといえる。(ソノミ調べ)