【街コン】負のスパイラルな男たち20
運営、よく権張ってるね
わざわざ、最後に各グループを集合させた理由…。
それは連絡先交換をさせるためだったのだ。
運営、よく考えているなぁと感心したものよ。
散策中に自由に交換だと男女とも勇気がいるし、タイミングが図りにくい。
(実際に、私のグループでは連絡先交換の話題は出ていなかった。)
イベントの一部として実施すれば格段に連絡先交換のハードルは下がる。
だが、良くできた構成だなぁと喜べるのは『連絡先を交換したい相手がいる時』のみだ。
今回は一刻も早く帰りたいのだ。
この街コンに参加したことを一刻も早く忘れ去りたいのだ。
交換希望者が2名
ユキコとなっちゃんと顔を見合わせて、『どうする？帰る？』と無言のやり取りをしていた。
この時点で女性の数が大分少なくなっていた。
(皆帰っていった。)
その時、声をかけられた。
「あの、よかったら連絡先交換しませんか？」
そこには無口さんがいた。
あ、ああ、そうだよね。連絡先は誰と交換したっていいもんね。とまどいながら無口さんと交換した。
しかし、これが仇になった。
「あの、僕も交換お願いしますっ！」
季節外れのダウンジャケットさんだった。
このときはこのお方の顔を見るのも辛かった。
しつこい感じがして怒りがわいていた。
(大体、僕もの「も」ってなんか便乗感あるよな。)
ソノミ「すみません。お断りします。ごめんなさい。」
とすんなり言った。
季節外れさん「…っ！ゃ、でも音楽の話とか楽しかったし！気が合うと思ったんで！お願いします！！」
音楽の話楽しかったのはあなただけでしょうが。
気が合うって、こっちが最低限の気遣いしてるだけてしょうが。
と怒りのボルテージが上がるのがわかった。
ソノミ「ごめんなさい。個人情報とか気になるんで、できません。」
と真顔で返した。
季節外れさんは無言で去っていった。
