【街コン】負のスパイラルな男たち15
『負のスパイラルな男たち』、大分長くなってきているので、改めて1を載せておきます。
【街コン】負のスパイラルな男たち1 - 婚活ってこんなにしんどいものなんですね
もうどうにでもなれ
意を決して、めちゃくちゃおしゃれなカフェに入った。
6名なので、大きめのテーブルに3名3名で対面して座ることとなった。
もう、席に関してはどう座ろうがどうもならないため諦めた。
詳しくは忘れてしまったが、男女がバラけて座っていた。
私の右側には無口女性さん、左側には季節外れのダウンジャケットさん、目の前は誰か思い出せない。
入店後は各々コーヒーやケーキなどを注文していた。
この時、かなり疲れていたので、節約中のピンクジャージさんが何を注文したとかは覚えてない。
(というか誰が何を注文したかなんて事細かに覚えていないのが普通)
無口女性さんはやはり…
もうどうにでもなれと座ったものの、左側に季節外れのダウンジャケットさんが座っていることに対しては最大の警戒をした。
なるべく無口女性さんの方を向いて、なるべく無口女性さんに話しかけるようにした。
だが、無口女性さん、やはり無口である。
ポツリと返してくれるものの、会話が弾まない。
すぐに沈黙になってしまう。
かといって、左の季節外れさんと話すのは避けたい。
かといって、その他のメンツに話しかけるのもしたくない。
積極的小柄女性は確かピンクジャージさんやセンター分けさんと積極的に話をしていたと思う。
私は注文したコーヒーをただ飲むことしかできなかった。
本当の5歳ならまだかわいいんだけどね
そして、満を持して季節外れのダウンジャケットさんが話しかけてきた。
季節外れさん「…ぁの、ソノミさんっ、さっきの○○というバンドについてなんですけどっ!」
うわーーーーきたーーーーー!!!泣
また、バンドの話かよーーーーー!!!
ソノミ「……ぁ、はい。」
季節外れさん「さっき話してた××っていう曲!俺っ、それが本当に好きで!毎日曲聴いて、DVD見てます!」
それさっきも聴いたよ…。
もうこいつに雰囲気で伝えるのは無駄だと思い、逆に話しに付き合ってやろうかと考えた。
相手は35歳だが、5歳だと思うことにした。
ソノミ「××という曲はなにがそんなにいいんですか?」
季節外れのダウンジャケットさんの顔がまたもや分かりやすく『ぱぁぁぁぁ!!!』と輝きを増した。
この後、5歳と思って情けをかけたことが間違いだったと気づくのである。