【アプリ】宮本くん終
下がったものを上げるのは至難の技だ
好印象からの人間鳥居、唯一の楽しみのスイーツがまずいという不運が重なった。
この状況で考えていたのは
『早く帰りたいな~』
だった。
宮本くんはやっぱり私のことを気に入ってくれているようで、一生懸命話題を振ったり、盛り上げようとしてくれた。
それはもうひしひしと感じていたし、感謝はしていた。
だけど、そこに付き合うHPが私には残ってなかった。
人を評価するとき、自分で自身の評価もしているのだ
宮本くんは悪くない。鳥居ファッションについてはどうかと思うけど、人間的には素敵な人だ。
もうこれはただただ自分の問題だった。
婚活をする中で会う人会う人に評価をして、同時に自分の評価もして傷つけ傷つく。
矛盾しているようだが、何かを評価する時は無意識に自分の中の基準を元にしている。
その時、本当に自分はその基準に合っているのか?と、振りかえるとそんなことはないことに気づく。
そこになかなかおおらかになれなくて、もがいていたのだ。
今考えるとよく分かるのだが、当時はそんなことは言語化できず、ただただ『なんでいい人がいないの?』『なんでいい人に選ばれないの?』と苦しんでいた。