【アプリ】宮本くん3
アプリのプロフィールとほとんど相違のない外見と、『カフェ入れなかったらどうしよう問題』をスムーズに解決してくれたこと、選んでくれたお店も程よいという、なかなかない好スタートで始まった。
『婚活は減点方式』とは、いいえて妙だ。
婚活って本当にこういうことから始まっていますよね。
このどれか一つでも欠けたり、意志疎通が取れてないと平気で『減点』してしまう。日常の中で出会う異性(学生時代、職場)に対していきなり『結婚相手として減点』なんて考えないのに、婚活となるとそれが当然のように行われる。シビアですね…。
今になるとわかるんだけれども、当時はそれが非日常なこととは思っておらず、当然だと思っていた。
婚活ってよくも悪くも人を狂わせる…と実感します。
ふつうが高得点
宮本くんはやや緊張しているようであった。
真面目な青年といった感じ。
私の方が少し年上ということや、婚活アプリ玄人になりつつあったので積極的に話しかけた。
宮本くんは教育系の会社に勤めており、いろいろ資格を取ったりと勉強を頑張っている印象だった。
そういうところも好感が持てた。
私がスイーツ好きという話をしたら、「今度行きましょうよ!」と返してくれるなど、コミュニケーションのテンポはごく自然だった。
1時間くらいお茶をして解散した。
宮本くんはスマートにおごってくれた。
全体的に不快な気持ちにならない珍しい婚活アポ1回目であった。
帰宅中、宮本くんからメッセージがきて、「話をしていたスイーツのお店行きましょう!」と具体的なお誘いをしてくれた。
素直に嬉しくてテンションが上がった。
いつもの悪い癖で「これでとうとう婚活終わるかも!?」とどこかで思っていた。(呆れる)