【合コン】最初で最後の王子様6
絵馬を書くのに15分くらいかかっていた
3回目のデートてはお茶をして某神社に行った。
散策コースがあるような大きな神社で、ゆっくり参拝したり、散歩したりしていた。
その中で、なぞ君が願掛けの絵馬を書きたいと言っていたので、二人で書くことになった。
私は確か自分の健康について願ったと思う。
(こういう時は大体健康をお願いしてます)
なぞ君は悩んでいるようで、なにも書いていない。
そんなに真剣に絵馬にお願いすることってあるんだ…?と少し引いていた。
悩んでいるようなので、別コーナーのお守りなどを見ていた。
思いの伝えた方
すると、なぞ君が来た。もう書けたようだ。
二人で絵馬をかける場所に行き、くくりつけた。
なぞ君は私とは少し離れた所にくくりつけていた。
なぞ君がくくりつけ終わってこちらに来たので、どんなお願いをしたのか訪ねたら、無言で私をなぞ君の絵馬の所に案内した。
なぞ君が指をさした先には、なぞ君が書いた絵馬があり、
ソノミさん、好きです。付き合ってください。
と書かれていた。
まさかの告白方法に度肝を抜かれた。
こんな方法きいたことないわ…。
(あ、ちなみに身バレ防止でフェイクは入ってます)
え?え?と戸惑っていると、なぞ君は
「そういうことなんてすが、どうでしょう?」と照れながら言っていた。
なぞ君のことはいいなぁと思っていたが、過去の年下の男のことや、結婚願望を考えると気軽には付き合えないなという葛藤があった。
今思えばこの葛藤をしっかりこの時に彼に伝えておくべきだったのだが、うまく言葉にできなかった。