【現在のこと】おじさんの万能感4
避けている相手ほど声だけでわかったりする
一週間ほどたった。
輪島さんを警戒しつつも、これ以上深くは関わらないようにしようと心に決めて仕事をしていた。
総務に用事があっても輪島さんのことは視界に入れないようにしていた。
(端から見たら不自然だったことでしょう。)
ある日、残業をして、帰り支度をしていると後方からふいに声をかけられた。
「ソノミさん、今帰り~?」
一瞬聞こえないふりをしようかと迷ったが、定時を過ぎた静かなフロアでそれは許されなかった。
そう。輪島さんだ。
久々に軽くパニクった
ひきつりつつも(マスクがあって良かった)後方を振り返った。
ソノミ「ぁ、あ!お疲れ様ですー!!」
輪島さん「この間のことでちょっと聞いて欲しいことがあるんだけど」
(うわぁー、うげー、やだなやだな…。なになになになに!!)←パニック
パニックになりつつも、またしてもパワハラセクハラの証拠を見つけてやるという謎のジャーナリズムが芽生え、話をすることにした。
その執着はどこから来るのか?
輪島さんの話はこうだ。
※気分を害する可能性がありますので、イライラしたくない方は読まない方がいいかもしれません。
書いていてもイライラが止まりません。
…………
この間の気弱ちゃんの件がずっと引っ掛かっていて、納得いかなかった。
やっぱり何か悩んでいると思うし、お礼がないのも非常識だ。
どうしても気になるから、一昨日また誘って飲みに行った。やっぱり悩みについては何も言わなかった。
ただ、今後の気弱ちゃんのことを考えると、礼儀は大事かと思ってお礼については助言した。
そしたら今回は翌日に「昨日はありがとうございました」って言ってきた。
気弱ちゃんも大変だよね。
…………
肯定できるの最後の一行だけだよ…輪島さん…。