【相席屋】年下の男17
お別れの翌日の夜
遠距離、ましてや海外なんて初の経験だった。
帰国するときに空港まで迎えにいくのかな?エアメールとか送れるのかな?時差は?遠距離でもうまくいくケースってあるのかな?
などの疑問をネットで調べまくっていた。
そんな夜。
西田くんから着信が。
珍しいことなので少しでも驚いた。お別れして寂しくなったのかな?と自惚れてみた。と同時に、いやな予感もした。
西田くん「すみません、昨日お別れしたばかりなのに。」
ソノミ「電話くれて嬉しいよ。どうしたの?」
西田くん「…言わなければならないことがあって…。」
ソノミ「なんだろ?」
(なんか、いやな予感がする…)
西田くん「実は、海外転勤の話はないんです。」
ソノミ「…え?どういうこと?」
西田くん「転勤はどこにもしなくて、そのままなんです。」
ソノミ「え?なんで?嘘ってこと?」
西田くん「…嘘になります。」
ソノミ「なんで嘘を?」
西田くん「…もうひとつ言わなくてはならないことがあって…」
ソノミ「うん、何?」
西田くん「…実は、結婚の約束をしている人がいるんです。」
ソノミの頭の中(えええええええええええ)