【相席屋】年下の男21 - 婚活ってこんなにしんどいものなんですね

なるかわからない自己満足な復讐をして、西田くんとは終わった。

連日の電話で疲れていた。
仕事はどうこなしたのか、今となってはよくわからない。

通勤電車や歩行中に泣いた日が何回かあった。
西田くんと別れたことが悲しいというよりも、選ばれなかったことや、こんな男に真剣になってしまった自分への後悔の気持ちが大きかった。

そんな、数日たったある日。
細川さんからLINEで連絡があった。

細川さん「ソノミちゃん、西田のことごめん！俺たちも騙されてたみたい…。申し訳ない。」

細川さんはやはり、西田くんの彼女のことや婚約者のことは知らなかったようだ。

何度も細川さんは謝ってくれた。冗談混じりで「そんなに謝るなら今度はちゃんとした人を紹介して」と伝えたら、快く引き受けてくれ、合コンをすることになった。

細川さんと合コンの計画を詰めていたが、具体的な日程などは決まっていなかった。
そんな中、西田くんのことを知っている、ユキコやなっちゃんに慰め会を開いてもらった。

皆も、西田くんがそんな女の敵みたいなくそ男だとはわからなかった。騙されても仕方ないよと慰めてくれた。
(女友達は優しい。泣くわ。)

女の友情を噛み締めているときだった。

電話の着信があった。
まさかの西田くんからだった。