【婚活アプリ】しょうさん4
棚にあげて棚にあげる
口元にコンプレックスがあるとすぐにわかった。
テーブルで対面した後も所々口元に手を覆いながら話していた。
その頃、アプリで何人とも会っていたため、多少の写真の違いにはそこまで驚かなくなっていた。
それよりも初対面の人との対応や、内面が大切だと考えていた。
だだ、これってださいよなぁとは思う。気持ちはすごくわかるけど、こういうメンタルがにじみ出る所は男らしくない。
私は男らしい人が好みなんだな。実感した。
当たり障りのない話を終えて、だんだん深い話もし始めた。
話題は気になるアプリでの活動について。
これは本当はお互い話さない方が無難なのだが、私は相手が口にしてきたらついつい話してしまう性分であった。
しょうさんはアプリで誰かと会うのは私が初めてであった。
やはり、メッセージが続かない女性が多いようだ。
また、自分からいいなと思う人はあまりおらずいいねなどはほとんどしなかったらしい。
私は単純だから、こういうことを言われるとその気になってしまう。
そして、しょうさんは婚活あるあるの自分棚上げ発言をしていた。
しょうさん「いいねをくれる女性もいるんだけど…何て言うか好みじゃない方が多くて、ほとんど返してないかな。ちょっと年上の女性とか…」
気持ちわかる!!
と同時に「自分のこと棚にあげてるなぁー」と思い、そんな風に少し上から観察しているような自分も棚にあげてるなーと思った。
【現在のこと】婚活とゴールデンウィーク
婚活難民とゴールデンウィーク
始まりましたね。
ゴールデンウィーク。
婚活難民にとっては年々気が重くなる時期ではないだろうか。
いわゆる五月病にかかるのは常として、婚活難民がゆえの落ち込みを感じやすくなっているなと年年思っている。
タイプ別に考察してみた。
絶賛婚活中の場合
婚活中で、まとまった連休…とくれば、ここぞばかりに集中的に婚活相手と会う絶好のチャンス!
1日目 AM:初面接/PM:2回目デート
2日目 イベント型婚活パーティーに参加(ハイキングとかかな)
3日目 AM:初面接/PM:初面接/夜:合コン
…くらいのスケジュールも行ける!
そして、だんだんこう思う。上手くいかないときほど強く。
「この晴天の中、何やってんだろう…」と。
連休は婚活お休みにしよう!の場合
まとまった休みくらい、しっかりリフレッシュしたい!
当然の考えである。
国内外の旅行、行楽地、帰省してみる、行きたかったレストランに行く…などなど、女性の楽しみは尽きない。
これらのどこに憂鬱になる要素があるのか?
婚活狂人を舐めてはいけない。
目耳に入る物事は全て、婚活や結婚、思い描くこれからの人生に結び付いてしまうのだ。
狂人であるから。
行く先々で目に入るもの…
- 左手の薬指に指輪をしたカップル
- 小さい子供と親
- 大きい子供と親
彼らには全く罪はないのだ。私がただ、婚活狂人と化しているために、この幸せそうな風景を切り取ってしまうのだ。
「私にああいった日々は訪れるのか…?」と。
その結果、せっかくのレジャーを100%楽しめない自分に気付き、また落ち込む。
【婚活アプリ】しょうさん3
不自然な対面
しょうさんと始めて会うことになった。
私の時間の都合で図らずも夕方に会うことになってしまった。
しょうさんは私の食べたいものを確認してくれ、それが食べられるお店を予約してくれた。
この流れがスムーズにできる男性は婚活アプリにおいては珍しいので少し安心。
この待ち合わせやお店が決まってくるあたりから、妙な緊張感がある。
何度も相手のプロフィールと会話を確認したりする。
すっぽかしたくなるような気持ちと戦いながら。
婚活アプリ使い慣れあるあるだと思う。
いろいろな不安を抱えつつ、待ち合わせ場所へ。
しょうさんらしき人物を発見。
ソノミ「こんにちは、しょうさんですか?」
しょうさん「はい!ソノミさんですか、よろしくお願いします。」
このやり取りだけを文面で見ると何の問題もないだろう。
しかし、私は違和感があった。
この日、しょうさんは口元が隠れるくらいの大きめの襟?がついているコートを着ていた。
(ファッションとしてはおかしくなかった)
私が声をかける前から少し肩をすぼめて鼻から下が衣服に隠れていた。
しょうさんは私が声をかけてからもその姿勢を崩さなかったのだ。
まだ寒い頃ではあったが、いくらなんでも不自然に感じた。
鼻から下を隠した状態で先程の初対面のやり取りを見返してほしい。
不自然だ。
わかりやすいコンプレックス
少し違和感を覚えながらお店へ。
対面するテーブル席だった。入店するときにカウンターが見えたため!一瞬ギクッとしたが、テーブル席で安堵した。
…のも束の間。
さすがのしょうさんもコートを脱ぐ。
椅子に着席する。
この時初めてしょうさんの顔の全体像を見た。
唇が紫色、いや色素沈着?顔色悪く見える感じの。
そして顎が小さくて口がこんもり前人気出ているタイプだった。
納得した。
しょうさんがプロフィールで口元を隠していた理由。
初対面時にも口元を隠していた理由。
コンプレックスなんだね。
全てを悟った。
【婚活アプリ】しょうさん2
やり取りがストレスないことは大切
しょうさんとやり取りが始まった。
一日一通くらい。
ちょっとかたいかなと感じる文章だが、丁寧さを感じる。
砕けすぎているよりは好感。
やり取り上は、合格。
私の質問に答えつつ、新しい質問をくれる。
関連した話題を追加できる。
何度も書いているが、これができない人本当に多い。
自分は出来てると思っている方…おそらく男女問わず、半分は相手の努力によって成り立っている場合がある。
と、まともなやり取りができない方にはいつも心のなかで悪態ついている。
しょうさんはそんなことはなく、楽しくストレスなくやり取りができた。
中でも嬉しかったことがあった。
やり取りの中で話題になった、私が好きだと伝えたマイナーな俳優について、自分で調べて、それを話題にしてくれたのだ。
こういうことって、私はポイント高いなと思う。
人によってはストーカー認定するかもだが。
と、こんな感じでしょうさんとは楽しくやり取りできた。
誘われない…時は自分から誘っちゃう
2週間くらいはやりとりを続けていた。
この頃私は婚活アプリ玄人にほぼなっていたため、やりとりがちゃんとできるという点で、次のステップ(初回面接)に早めに進みたいと考えていた。
しかし、一向にしょうさんは誘いをかけてこない。やり取りのなかで何回か「じゃ、会うときには○○の話教えてくださいね!」とか会う理由フラグは立てているのにも関わらず。
他にも平行相手がいるため、さくっと会っておきたい。
やや不本意だが、会う誘いを私からしてみる。
しょうさんはあっさり受けてくれた。
「ぜひ!よろしくお願いします!」と乗り気であった。
婚活アプリ玄人になってくると、誘い待ちをしている時間がもったいなく感じてくる。
時間を置けば付き合える、好きになるに直結するとは限らないことを経験するからだ。
女性で、自分から誘うのがちょっとなーと思っている方、ぜひ自分から誘ってみてください!
よほどのことがなければ相手は受け入れてくれます。
大抵の男性はポーズとして会うまで期間の長めに設定しているだけのようです。すぐに会いたいを希望すると、やり目と思われるから。
時間を有効に使いましょう!(上から目線ですが、婚活成功はまだしてません。。)
そして、しょうさんと会うことになった。
【婚活アプリ】しょうさん1
心折れそうな時ほど
アプリでは自分がいいな!と思った方に意を決して「いいね」を押したり、メッセージを送っても大体スルーされる。
高望みババァあるあるだと思う。
ひとつのアプリを新しく始めてみたものの、上記のような状態が複数続き、心が折れかかっていた時、しょうさんからいいねが届いた。
顔の下半分が衣服で隠された写真であった。
鼻から上のパーツ、バランスは悪くなく、口元が形成外科処置レベルでなければ清潔感のある雰囲気であった。
(ただ…こういうのは基本怪しいから避けた方が無難だとわかっちゃいるのだが。後述予定。)
33歳、身長170㎝代、年収500くらい?だったかな。
しょうさんは、こちらからの検索で何度かプロフィールを見てはいたが、自分から行くほどでもないなとスルーしていた。
そのため、いいねが来たときすぐに「あ、この人プロフィール見たことある!」とわかった。
自分から行くほどでも…と思っていても、連敗していたこともあり、やりとりをしてみるかという気持ちになった。
(本当に何様なんだろう…)
【婚活アプリ】しんごさん終
いつまで続く?キープ合戦
一日一通位の頻度でやりとりを続けた。
何の建設的な会話もなく、ただただメールのやりとりを終わらせないためだけの連絡。
はじめは気長に待って、なびいたらラッキーくらいに考えていた。
しかし、次第にこの明らかにキープをされている状況に苛立ちを感じてきた。
どうしよう。
もうこのやりとりを必要ないんじゃないか?
このままこちらになびいたとしても、それって明らかに本命と上手く行かなかったからだよね…。
と、少し考えて、決めた。
もう返信しなくていいや。
これで途切れたらそれはそれだ。
追撃に少し期待したが…
腹をくくった翌日だ。決着は思いのほか早くついたのだ。
アプリからやりとりを始めた以来、初めて一日以上やりとりを空けた。
私から返信をしていない。
そのため、しんごさんからはメッセージが来ることもない。
しかし、仕事の昼休憩中にメッセージの着信が珍しくあった。
まさかのしんごさんからだった。
返信していないにも関わらず、メッセージが届く…。
一瞬期待したものの、冷静になる。うーん、嫌な予感しかしない。
初めての直球お断り
このアプリで知り合った方とお付き合いすることになりました。
だからもうソノミさんとは連絡取り合うことはできません。
今までありがとうございました。ソノミさんもお幸せに!
がーーーーーーん
いや、わかってたよ。わりと初期の段階でわかってたよ。こうなることを。
でも、実際こう、真実を突きつけられるとショックであった。
大人ぶって、いつでも切れていいでしょ、逆にこっちがキープだぜというポーズを作っていたけど、本当は強がっていたのだ。
どんな人?若い?20代?決め手は?
質問したかったけど、できるはずもなく、今度こそ本当に大人の返答をして終わった。
報告ありがとう、お幸せに!みたいな。
その後の仕事はほんの少し空元気になった。
今でも思い出すとちょっとショックだわ。
フェードアウトが存在する意味を痛感する出来事であった。
優しさだったんだな~。
【婚活アプリ】しんごさん6
恋愛市場での経験をもとにすると失敗する
二回目のお誘いは「次回もよろしくお願いします」と簡単なものであった。
ちょっと残念と思いつつも、私はこの貴重な人材を逃すまいと、返信をした。
「楽しかったです!私も是非またお会いしたいです!」みたいなことを送った。
こういう対応が、婚活という点で見誤ってるのだ。
通常ならこの次の相手からの返信で「では、次回はいつ頃空いてますか?」と具体的な話になるだろうと考えていた。
しかし、そこは婚活。私の言う『通常』は合コンや街コンで男から明らかなアプローチがあった場合のことを指していたのだ。
婚活は、プロフィールや簡単な文章のやり取りである程度ふるいにかける。
しかし、
そのふるいに残った=相手を気に入っている
ではないのだ。
私はこの時、楽しく話せる婚活相手と出会って舞い上がっていたのだろう。
この事を忘れていた。いや、この時は気づいていなかったのかもしれない。
いろいろ察した
その後、しんごさんからの返信はあったが具体的な日にちの提示やお伺いは一向になかったのだ。
しかし、やりとりを終わらせるものではなく、お会いする前と同じような女子の話をちゃんと拾う雑談をしてくるのだ。
初めはそのうち具体的な話になるのかと期待していたが、1週間たっても雑残のやり取りのみ。
このあたりで察してきた。
やはり、しんごさん、モテるんだな。と。
実際、アプリのプロフィールを見返してみると、いいねの数が約倍の100越えになっていた。
これは相当いろいろな女性と出会えているな…
20代の子もいるでしょう。
この場合、その中でぐいぐい行っても、結局は最終的に選ぶのはしんごさんだ。
私は待ちの姿勢に入った。
しんごさんの選定に少しでも引っ掛かればまたお誘いが来るだろう。
活動が一周してソノミがいいなと思う日も来るかもしれない。
やり取りが続くのならそれを気長に待とうと決めたのだ。