【婚活アプリ】しょうさん3
不自然な対面
しょうさんと始めて会うことになった。
私の時間の都合で図らずも夕方に会うことになってしまった。
しょうさんは私の食べたいものを確認してくれ、それが食べられるお店を予約してくれた。
この流れがスムーズにできる男性は婚活アプリにおいては珍しいので少し安心。
この待ち合わせやお店が決まってくるあたりから、妙な緊張感がある。
何度も相手のプロフィールと会話を確認したりする。
すっぽかしたくなるような気持ちと戦いながら。
婚活アプリ使い慣れあるあるだと思う。
いろいろな不安を抱えつつ、待ち合わせ場所へ。
しょうさんらしき人物を発見。
ソノミ「こんにちは、しょうさんですか?」
しょうさん「はい!ソノミさんですか、よろしくお願いします。」
このやり取りだけを文面で見ると何の問題もないだろう。
しかし、私は違和感があった。
この日、しょうさんは口元が隠れるくらいの大きめの襟?がついているコートを着ていた。
(ファッションとしてはおかしくなかった)
私が声をかける前から少し肩をすぼめて鼻から下が衣服に隠れていた。
しょうさんは私が声をかけてからもその姿勢を崩さなかったのだ。
まだ寒い頃ではあったが、いくらなんでも不自然に感じた。
鼻から下を隠した状態で先程の初対面のやり取りを見返してほしい。
不自然だ。
わかりやすいコンプレックス
少し違和感を覚えながらお店へ。
対面するテーブル席だった。入店するときにカウンターが見えたため!一瞬ギクッとしたが、テーブル席で安堵した。
…のも束の間。
さすがのしょうさんもコートを脱ぐ。
椅子に着席する。
この時初めてしょうさんの顔の全体像を見た。
唇が紫色、いや色素沈着?顔色悪く見える感じの。
そして顎が小さくて口がこんもり前人気出ているタイプだった。
納得した。
しょうさんがプロフィールで口元を隠していた理由。
初対面時にも口元を隠していた理由。
コンプレックスなんだね。
全てを悟った。