【婚活アプリ】しんごさん終
いつまで続く?キープ合戦
一日一通位の頻度でやりとりを続けた。
何の建設的な会話もなく、ただただメールのやりとりを終わらせないためだけの連絡。
はじめは気長に待って、なびいたらラッキーくらいに考えていた。
しかし、次第にこの明らかにキープをされている状況に苛立ちを感じてきた。
どうしよう。
もうこのやりとりを必要ないんじゃないか?
このままこちらになびいたとしても、それって明らかに本命と上手く行かなかったからだよね…。
と、少し考えて、決めた。
もう返信しなくていいや。
これで途切れたらそれはそれだ。
追撃に少し期待したが…
腹をくくった翌日だ。決着は思いのほか早くついたのだ。
アプリからやりとりを始めた以来、初めて一日以上やりとりを空けた。
私から返信をしていない。
そのため、しんごさんからはメッセージが来ることもない。
しかし、仕事の昼休憩中にメッセージの着信が珍しくあった。
まさかのしんごさんからだった。
返信していないにも関わらず、メッセージが届く…。
一瞬期待したものの、冷静になる。うーん、嫌な予感しかしない。
初めての直球お断り
このアプリで知り合った方とお付き合いすることになりました。
だからもうソノミさんとは連絡取り合うことはできません。
今までありがとうございました。ソノミさんもお幸せに!
がーーーーーーん
いや、わかってたよ。わりと初期の段階でわかってたよ。こうなることを。
でも、実際こう、真実を突きつけられるとショックであった。
大人ぶって、いつでも切れていいでしょ、逆にこっちがキープだぜというポーズを作っていたけど、本当は強がっていたのだ。
どんな人?若い?20代?決め手は?
質問したかったけど、できるはずもなく、今度こそ本当に大人の返答をして終わった。
報告ありがとう、お幸せに!みたいな。
その後の仕事はほんの少し空元気になった。
今でも思い出すとちょっとショックだわ。
フェードアウトが存在する意味を痛感する出来事であった。
優しさだったんだな~。