【くそ野郎】岩崎さん7
大嫌いな後輩かなちゃん
誕生日は見事にLINE2行でスルーされた。
まぁ、大きく期待はしていなかったが、自分はどんなに付き合い期間が短くても何かしらはお祝いをするので、価値観が合わないかなと感じていた。
それでも、秘密の社内恋愛がどこまで行くのか好奇心と、関係を持ったことによる好意(執着?)によって付き合いは続く。
そんな中、私と同じ部署の先輩と後輩の3人で仕事帰りに飲みに行った。なかなか仲の良い3人だが、私は岩崎さんのことは一言も触れずにいた。彼氏もいないままということにしていた。
後輩は詩織ちゃん25歳。詩織ちゃんの同期で同じく25歳のかなちゃんという子がいた。
かなちゃんは彼女が新入社員時代に、私が教育担当としてついていた。
はっきり言って私はこの子が大嫌いだった。
嫌いな点は
○自分で物事を考える習慣がない
○気が強く、変なところで言い返してくる
○口か臭い(女性でこんなに口臭がある人ははじめて遭遇した)
○自分でやると言った仕事が間に合わず私が尻拭いをすること多々
○ダサい。失礼だけど田舎のおばちゃんみたいな格好。(ミモレ丈のスカートにハイソックスとか)
○太っている。顔の造形は可愛い系だが、ぽちゃっとしていてとにかくダサい。
○プライベートを勝手に話してきて「内緒にしてください」と言われ、律儀に秘密にしてたら他の社員にも同じこと話してた。
など、これだけ見ても私がこの子をどれだけ嫌っているか伝わるでしょう。
衝撃のないしょ話!!!
詩織ちゃんはかなちゃんのことを私と同様あまりよくは思っていないが、同期のためいろいろ話す機会は多い。
詩織ちゃんから衝撃のないしょ話を聞いた。
話題はかなちゃんの恋愛について。以前の彼氏と別れて次を探しているとかなんとか。
詩織ちゃん「かなちゃん、ああ見えて結構モテるみたいですよ。そういえば、社内恋愛について相談受けたことありました!」
先輩&ソノミ「えー!社内恋愛!?」(内心このワードにハラハラする)
詩織ちゃん「なんでも連絡先聞かれて、頻繁に連絡くるようになってるけどどうしようとか、社内恋愛だからどうだとか言ってましたよ。」
ソノミ「相手は?」
詩織ちゃん「あんまり大きな声で言えないですけど、○○部の人です。」
詩織ちゃんは二人のプライバシーを考慮して名前は言いたくないようであった。
ソノミ(○○部は岩崎さんの部署だ。えー誰だろ?かなちゃんに声かけるって余程だよな笑)
先輩「名前言わなくていいからヒントヒント!」
詩織ちゃん「うーん、意外ちゃ意外ですね。ほら、あの部署結構エリート揃いだし。イニシャルは『I』ですよ。」
ソノミ「」(『I』?岩崎さんの部署に『I』は3人いるけど…)
ソノミ「3人いるよね?」
詩織ちゃん「うーんと、最近うちの部署と関わりが一番あった人ですね。」
先輩「じゃあ岩崎さんか!」
詩織ちゃん「先輩~小さい声で!」
ソノミ「えー!そうなんだ!」
え?はい?え?え?