【婚活アプリ】のりまささん2
いよいよ初対面
待ち合わせ場所に何としてでも先に着いていたかった
。こちらから声をかけるのが絶対に是が非でも嫌だから。かわいく言えばシャイ、悪く言えば腹黒クソババァだから。
しかし、ちょっと遅れそうになってしまい、のりまささんの方が先に着き、こちらから声をかけることに…
何とか見つけ、声をかける。
………
うーん、まぁ写真とは違うよね。でも数時間一緒にいるのも無理、隣を歩くのも無理、もう無理何もかも無理、という次元ではなかった。
塩顔ではなく、むしろギョロっとしてた。アプリ上の写真はやはりごまかすために斜め上から撮っていたんだね…
お店に向かう時にある違和感
なんだかんだ、お店を予約して下さっていたのでお店に向かう。
私は行ったことのない店だったのでついていく…
はずが、気がつくと私が先を歩いている。
知らない街ではなく、お店の大体の場所はわかっていたため迷ったりはないが、なんかおかしくない?
普通、予約した男が前歩かない?歩くの遅いのおかしくない?
と違和感ありまくりだが私も緊張しているため深くは考えずお店に入る。
これは…接待なの?
ランチを食べる。初対面のため、これからいろいろ話しすぞ!写真と違うし、なんか違和感あったけど、話したら良いところとか素敵なところが見つかるはず!と密かに意気込む。さあ!
ソノミ「……」
のりまささん「……」
切り出しなしのため、私から無難な仕事の話をふる。
のりまささん「ペラペラペラペラ」
ソノミ「すごいですね。大変そう!」
のりまささん「ペラペラペラペラ」
ソノミ「初めて聞きました!そんなことがあるんですか!」
話が一段落、沈黙、ソノミが話題をふる×5
のりまささんのターンが終わってもソノミには話をふってくれないのです…。
つまんねー。
それでもなんとか会話をつないでいた。
内心もう帰ってもいいかなぁと思っていたが、うっかり夕方から同じ土地で別件があることを話してしまっていたため、時間が余っていることがバレバレの状態であった。
このあとどうする?
お店も混んできたため、とりあえず出ることに。
なんとなく、私の次の予定まで付き合ってくれようとする雰囲気…。ありがた迷惑…。
予定の時間になるまでの提案をのりまささんがしてくれた。
「マルイでもぶらぶらしますか?」
は???何いってんの?こんな、初対面で会って2時間未満の男女がウインドウショッピングなんて楽しめるわけないだろ。あと単純にこの人と歩いているのを素敵なショップ店員に見られるのが恥ずかしいと思ってしまった。(腹黒クソババァなんです。)
そういや、来る途中で「買い物はよくマルイいきます」的なことは言っていたけど、ここへの伏線だったのか?
このままマルイは厳しすぎる!なんとしてでも回避せねば…!瞬時に頭を働かせ、近くにわりと大きな公園があることを思いだし、散歩を提案。なんとかマルイ辱しめコースは避けられた。