【街コン】とおるくん14
決着の時
「結婚できるなら結婚したい」という曖昧きわまりない理由でとおるくんと結婚することを考えていた。
そして、一週間がすぎ、とおるくんと電話で話した。
とおるくん「…っ、もしもし。」
第一声から緊張感がすごかった。
私もとても緊張していた。
とおるくん「…結婚のこと、考えてみた?」
ソノミ「…うん。私は、このまま進んでいきたいって思ってるよ。」
恒例の『大事なことは絶対に噛みたくない』気迫が感じられる雰囲気でとおるくんは話してくれた。
とおるくん「…俺もこの一週間めちゃくちゃ悩んだ。ソノミのことは好きだなと思ってる。このまま付き合っていったら結婚するんだと俺も思ってた。」
ソノミ「……。」
とおるくん「だけど、ソノミとは結婚できない。」
ソノミ「……。」
とおるくん「俺は社会不適合者だから、ソノミを幸せに出来ない。ソノミならもっといい人と結婚できると思う。」
社会不適合者ってなんぞや?
この後、何と答えて、どのように電話が終わったのか定かではない。
ただ、社会不適合者って??という疑問が大きくてその辺りを質問したことは覚えている。
とおるくんいわく、「ソノミはしっかりしていて、自分はそこまでではない」「ソノミに比べると俺はなにも出来ないから」みたいなことを言っていた。
当時はよくわからなかったけど、とおるくんに冷め始めた頃からとおるくんに対して厳しい視線を持って接していたから、そういうやり取りを指していたのかと、今は想像できる。
(ただ、これは別の意味も含まれていたんてすがね…意味深)
あとは、互いの家にある荷物をどうするかという話をして、そのまま別れ話をしたんだと思う。