【街コン】とおるくん8
3回目神話の実証に成功したことに満足し、彼氏ができたことに安堵感を覚え、当時の私目標達成した気になっていた。
そうは言っても恋人らしい付き合いは順調に進んでいき、とおるくんのことも徐々に好きになっていった。
ここからはとおるくんとの付き合いのハイライト(印象的なこと)をお送りする。
とおるくんのいいところ
とおるくんは
優しい
礼儀がある
真面目
私が強く出ても過剰反応しない
記念日や行事などの恋人イベントは必ず何かする。
顔は濃いけど、不細工ではない。(表現が見つからない)
この辺りが私としてはポイントが高かった。
(何様なんだという気持ちはこのブログ開始してからずっと持っています。保身。)
これだけみると、とおるくんって世間一般の女性からの平均支持は得られると思う。
私もその1人だった。
だが、付き合っていくうちになんとなく違和感が生まれた。
上記のいいところがなんとなく強迫的に感じたのだ。
強く迫られてやっている…?
『自分がしたいからする』『ソノミが喜びそうだからしたい』ではなく、
『恋人ならこうしなくてはいけない』をやっているように感じたのだ。
例えば
バレンタインに手作りのお菓子をあげたら、お返しに数万円の服を買ってくれた。本気でお返しはいらなかったので、お返しはいらないと伝えるも「いいから買わせて」とお店に連れていかれた。
誕生日やクリスマスは必ず予約が必要なお店を選んでくれていた。
私としては、どう過ごすかも含めて相談したい気持ちもあったのだが、たいていもう決まっていた。
もちろんお店のセンスは悪くないのだが、今考えると相当リサーチしていたと予想できる。
私がとおるくんの家に遊びに行ったら、私に手料理を作って欲しがったり。
いわゆる恋人らしいことをすることにこだわっているように感じた。
基本的に相手の意見に合わせるタイプなのに、恋人らしいことに関しては相談がない。この辺りにモヤモヤしていた。
こういうのが嬉しいと感じる反面、無理やりやっているんじゃないか?と心配になるような…。
そしてある日、この違和感の正体が判明したのだ。
【街コン】とおるくん7
絶対に噛まないぞという決意が感じられた
明らかな挙動不審の後、とおるくんが黙り出した。
…
……
とおるくん「ソノミさんといると楽しいなと思ってて、、良かったら付き合ってください」
ものすごく真面目に、絶対に噛まないようにという気迫が感じられる、慎重な告白をしてくれた。
ソノミ「はい。私で良ければよろしくお願いします!」
…
心の中:3回目神話きたー!!!予想通り!!
と、清純そうな回答をして心の中で下衆なことを考えていた。
自分からは行かないスタイル
お分かりのように、私は彼氏欲しいな~と思っていたところに、可もなく不可もない人物が現れ、相手の好意を察知して、服装をチェックし、勝手に神話をあてはめて、その通りにいくかどうかを気にしていたのだ。
つまり、とおるくんのことが好きという感情はそこまで育っていないのだ。
(もしかして、これが「恋愛はゲーム」っていう感覚…?)
当時の私はそんなことには気づいておらず、好意を寄せてくれる人の中から選ぶスタイルの恋愛が当たり前だと思っていた。
(それはそれでありがたいし、ひとつの方法ですが)
この恋愛スタイルがとおるくんとの付き合いをいびつなものにしていき、最終的に結婚とは?という難問にぶち当たり、婚活迷子の仲間入りをしていくのだ。
今後はその辺りを記事にしていきます。
若気の至りとはいえ、思い返すと苦しい、恥ずかしい気持ちでいっぱいです…。
【街コン】とおるくん6
ソノミ氏によると…
とおるくんと3回目のデート。
この頃、3回目神話を信じていた。
3回目神話とは…
知り合った恋人募集中の二人が、恋人になるまでのデートの回数は3回というものである。
すなわち、3回目のデートでどちらからかが告白をするのだ。
神話というだけあって、起源は古代ギリシャと言われている。しかし、最近の恋愛科学では恋人の定義を明文化すること自体が困難なため恋人になるまでの回数を予想する科学的根拠はないとされている。
婚活沼で数々の悲喜こもごもを見てきた、自称婚活ブロガー、ソノミ氏によると、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の純愛板が起源ではないかと論述している。
すみません、ふざけました。
ただ、経験上、3回目か4回目で付き合おうという言葉をもらうことが多かったです。
いわゆる名言をしない「大人のお付き合い」の経験は1回だけでした。
もはや恒例のファッションチェック
その日は水辺のある街に出かけ、夕食をとる予定だった。
3回目でも待ち合わせはドキドキする。
そう、服装だ。(しつこい)
2回目はよかったのだが、エンジとグレーのインパクトは強く、3回目でも油断はできなかった。
(このくだり、本当しつこいですね)
またもやとおるくんは、先にきていた。
(本当に時間を守る真面目な方です)
今回も(皆様の期待を裏切って)、何もおかしいところはなかったのです。
挙動不審さにピンときた!
そして、街ブラをして、夕食をとった。
その街には有名な展望台があり、そこに行くことになった。その誘い方がめちゃくちゃ不自然だった覚えがある。
とおるくん「あ、あの、展望台からみた景色見たくないですか?行ったことありますか?」
ソノミ「のぼったことありますよ!」
とおるくん「あ、行かない方がいいかな…でも、どうですか?」
なんか変だけど、どうしても行ってみたいんだなーというのは伝わってきたので、応じた。この後どうしても行きたい理由が判明するのだ。
ちなみにこの時お互いにまだ敬語使っていた。
そして、展望台へ。
もうすっかり夜景になっていた。私はその街に土地勘があったので、あそこに何があるとかあーだこーだ勝手に話をしていたが、とおるくんは明らかに口数が減っていて、周りをキョロキョロしている。
挙動不審さに気付き、ピンときた。
こやつ、ここで告白しようとしているな…!?
【街コン】とおるくん5
もう服のこと以外考えられない
(ミスチルの曲にありますよね…?)
服装のことで頭がいっぱいになりつつも、おおむね初回デートは楽しく終了した。
帰り道にはとおるくんからメッセージがきて、次回の会う約束をした。約束の日までもメッセージをやりとりするなど順調な流れだ。
服装のことは、引っ掛かりつつもこのまま行けば彼氏ができるかも!彼氏ができれば結婚できるかも!という気持ちで浮かれていた。(かなり安直)
そして、2回目のデート。この辺りの記憶があまりないのだが多分映画にでも行ったんじゃなかろうか。(興味無し)
というのも、2回目のデートの最大の関心事は…
そう、服装である。
またエンジとグレーだったらどうしよう?
と泣きそうになりながら、待ち合わせに向かった。
またもやとおるくんは先にきていた。
(時間を守る素晴らしい方です)
(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)
えっ、いいやん…!!!
とおるくんはネイビーのニット、薄手のグレーのロングコート、十分丈の細身の黒パンツにナイキのスニーカーと全く普通。(グレーはやっぱりあるのね)
むしろやや、やせ形のとおるくんの体型にサイズが合っててすごく似合っていた。
めちゃくちゃ安堵した。
この間のエンジとグレーはなんだったのか??疑問を残しつつもその日のデートも平和に終わった。(と、思う。)
付き合うまでの手順の認識って千差万別あるよね?
そして順調に3回目のデートの約束をした。
この時点でもう次は告白されるだろうな~と思い込んでいた。
付き合うまでのこういう手順の認識が同じだととんとん拍子に行く気がする。
たた、認識だけではなく、互いが一定の好意を持っていることが前提だけど。
こういうのがよくわかってなくて、井上さんの時にすごく苦しい思いをしていたのだなーと今になってわかる。
【婚活パーティー】井上さん1 - 婚活ってこんなにしんどいものなんですね
井上さんとのこと思い出すと、その時の自分の空回りぶりが恥ずかしいやら愛おしいやらで泣きそうになります。なんなら今書きながらちょっと涙ぐんでます。
【街コン】とおるくん4
初デート待ち合わせ
とおるくんと会ってみることにし、メールで初デートの約束をした。
このやりとりも特に違和感なくスムーズだった。
私の食べたいものとか、場所はどの辺りなら行きやすいなどを聴いてくれて、調整してくれた。
そして初デートは夕食をとることになっていた。
街コンで会ってから2週間は経過していた。顔はかなり濃い顔をしていたため、インパクトがありよく覚えていたがそれ以外はもう覚えてなかった。
そして待ち合わせ場所に行くととおるくんはもうついていた。
遠目から、あ!あの人かな?とすぐ分かったが、そのまま声をかけるかどうか躊躇した。
エンジとグレー
なんか、なんか、なんていうか服が変だったのだ…。
その時はたしか11月中旬。肌寒くなってきた頃。
とおるくんは
エンジ色の二分丈の靴下に、グレーの七分丈のパンツを履いていた。
2010年後半ってこういう服が流行っていたことありましたっけ??
その当時もだったけど、今思い出しても、2022年にその姿だったとしても、まじでださ…似合う人いないのでは?
(ファッションに詳しい方いたら本気で教えてくださいませ)
服装で1秒くらいどうしようと悩んだが、ドタキャンはポリシーが許さないため声をかけた。
近くで見れば見るほど変だよ…。
その後予約してたカジュアルレストランに行ったんだが、その行き道も、食事中も、帰り道も服装の違和感で頭が8割占められてた。
一般的に良いとされる人
なんとか残りの2割でとおるくんの人柄を知ろうとした。
基本的に人に気を遣う優しいタイプのようで、私の意見をまず聴くことが多かった。よく言えばあわせ上手?悪く言えば相手に合わせるばかり?
この頃の私(アラサー前半)は、どんな人が好きかがよくわかっておらず、「好きになってくれた人」「アプローチしてきた人」の中から一般的に良いとされる人を選んでいた。
一般的に良いとされる項目としては、気遣いができる、会話が続く、それなりの容姿、ちゃんと働いてるなどだ。
とおるくんのことも、私のことを気に入ってる人という段階で第一関門突破となった。
この考えは危うい。好きでもない人と付き合う可能性が高いのだ。
【街コン】とおるくん3
その日の収穫
特に街コン特有の第2ラウンドにかすりもしなかった私たちはまっすぐ帰った。
その夜、何人かからお礼の連絡や誘いの連絡があった。
森本くんからはなく、とおるくんから誘いの連絡をもらっていた。
私としては自分からこの人!と思う人はいなかった。
強いて言えばとおるくんが一番よかったかな~くらいに思っていた。
ただ、とおるくんの顔が濃い感じは本当にタイプではなく返信はしないでおいていた。
(ファービー事件参照)
反省会が一番楽しいは真理からの松田聖子
そして翌日、後輩と会社帰りに食事に行き、恒例の反省会(時にこき下ろし)を行った。
ひととおり明らかにヤバかった人について笑い話をした。(失礼)
後輩「いろんな人いましたね。気になる人いました?」
ソノミ「んー自分から連絡したいって思う人はいなかったかな~」
後輩「とおるくんってどう思いました?」
ソノミ「いい人そうだったよね」
後輩「私、かっこいいと思って連絡したんですけど、まだ返信なくて…」
!!!?
まさかのトライアングル!
硝子のプリズム!(松田聖子さんの曲です)
迷いつつも、正直にとおるくんから連絡があったことを後輩に伝えた。
後輩「そうだったんですか!いいじゃないですか!私のことは気にせず二人で会ってみたらどうですか(^-^)」
良くできた後輩だよ…泣
タイプではないものの、悪い人ではないし、後輩も気に入っていた人なら…と二人で会ってみることになった。
【街コン】とおるくん2
変ではない
とおるくんは会社の同期の森本くんと来ていた。
第一印象は…
- とおるくん:29歳。顔濃いな~!某アイドルグループのMっぽい感じ?身長は175はありそう。
- 森本くん:28歳。THE普通。THEサラリーマン風。身長は170センチくらい?
とにかく変な人(泣)もいるので一見した感じで変!とはならなかったので安心したことを覚えている。
本日4度目の初めましての乾杯をして始まった。
二人は鉄道関係の仕事をしている。
とおるくんは総務、森本くんはSE。
わりと仲良くてよく遊んだりしている。
街コンは2回目。
などと話していた。
場を盛り上げるって?
とおるくんも森本くんも場を盛り上げようとしているのが伝わってくる一生懸命な雰囲気の二人だった。
同じような『場を盛り上げよう』でもいろいろ種類があって、とにかく自分本意(自分が思う盛り上げかたを相手の様子を見ずに強行してしまう)で盛り上げようとしてしまう場合はただの空回りだ。
とても参考になるのは伝説の奈落の底バーベキュー大会だと思う。
→【奈落の底】バーベキュー大会1 - 婚活ってこんなにしんどいものなんですね
とおるくんと森本くんは相手のリアクションや状況を見ながら盛り上げようとする姿勢があったので、私としては好印象だった。
ただ、面白いかといわれると、別に面白くはなかったかもしれない。
今思えばこの感覚って自分にとっては大事なことなのだが、当時はそういうことに全然気づいていなかった。
私の後輩も二人に対して好印象だったようでこれまでの3組よりは楽しそうに見えた。