【婚活アプリ】永田さん3
キープへの餌やり行為
必死なおばさんは望みのあるうち(返信のあるうち)に会う約束を取り付けることに成功した。
その後も永田さんの素っ気ない感じは続いていたが、メッセージが途切れることはなかった。
しかし、会う3日前くらいから明らかに永田さんのメッセージの内容が変わってきた。
素っ気ない感じから積極的になったのだ。
質問は毎回のようにしてくれて、返信スピードも上がった。聞いてもいないこともメッセージに書いてくれる。
…このパターン、婚活アプリ玄人ならお気づきでしょう。
きっと本命で進めていた女性とうまくいかなかったか、タイプじゃなかったかで見込みがなくなり、キープを逃さないように餌をやり始めたのであろう。(推測だけどね)
食べたいものを食べたい
事情が透けて見えて少しテンションは下がるけれど、会ってみないとわからない!とりあえず会うまでは!とやりとりを続け、会う日になった。
アプリで何人とも面接をこなして気づいたことがあった。
会っても得られるものがない可能性も高い。
それならせめて美味しいものを食べたい。
ということだ。
そのため、この頃私はお店は積極的に自分から提案し、よほどお相手が嫌いなものでなければ自分が食べたいもの、行きたいお店をチョイスしていた。
そうすれば、お相手と盛り上がらない、つまらない会になったとしても美味しいものは食べられたというプラス要素が慰めになるのだ。
しかし、今振り返ってみると、こういう完全な自己中心的な考えが相手にも伝わってモテないということもありそうな気がする。その点は少し反省だ。
どこにいる…???
いよいよ初対面!平日のお互い仕事終わりに待ち合わせた。(本当は初対面はお茶がいい)
繁華街のため待ち合わせをしている人は10人近くいる。
私は早くついたため、永田さんはまだ来ていないようであった。
(ただ単に自分から声をかけるのが嫌だから大抵早く行っている)
永田さんにいる場所とソノミの特徴を伝える。
永田さん「コンビニの近くにいますが、ソノミさんどの辺りにいますか?」
メッセージがきた。
私のいる場所からコンビニがよく見えたたためそちらの方を見る。
永田さんは身長が180㎝とプロフィールに書いてあったが、それらしき人はいない。
いるのは女性4人グループ、男子大学生、デブの大柄なサラリーマン、初老のサラリーマンと人がポツポツとはいた。
しかし、永田さんらしき人はいない。
メッセージで私のいる場所を再度詳しく教えようと文章を打っていると、
「ソノミさんですか?」
永田さんに声をかけられた。
いや、正確にはその瞬間、先ほどコンビニの前にいたデブの大柄なサラリーマンに声をかけられた。
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