【奈落の底】バーベキュー大会6
危険?な決意
開始早々、サッカーさんによるメモリアル事件(盗撮)により、バーベキュー大会は崩壊した。
女性陣の誰もが早く帰りたいと願った。
しかし、肉や野菜、飲み物はまだまだある。
はいお開き!とは簡単にはいかない、一種の意地、人間としての最低限の気遣い、日本人らしさが渦巻いていた。
なんとかこの時間を有意義なものにしようと、私は決意した。
普段なら、自ら近寄らない人々が集まっているこの場は、逆に滅多にない機会だ。
敢えて話しかけてしてみようと考えたのだ。
ターゲット1 <働くチビデブさん>
飲み物を取りに行った際、チビデブさんがまたしても忙しそうに紙コップやら飲み物やらを並べる?整理していた。
チビデブさんに話しかけた。
ソノミ「…今日は、いろいろ準備してくださってありがとうございます。」
チビデブさん「……。」
返答なく、作業を続けていた…。
話しかけた際、一瞬手が止まって私の方を見た(視線は一切合わない)ため、聞こえていないという可能性は低そうに思えた。
女性に慣れていない、好みでない、好きでこの場に来たわけではない…
いろいろ事情はあると思うが、無視はよくないことだけは確実にわかる。
アラサーになってから無視されたのは初めてかもしれない。
心おれた部分もあるが、私の中の何かに火がついた。
他のやつにも話しかけてやろうじゃないか…….。