【再びの男】佐々木さん2ー2
相対評価炸裂
久しぶりに会った佐々木さんは大きく容姿も変わらず、ふるまいも以前と同じだった。
話題提供をしてくれる
笑わせようとしてくれる
リードしてくれる
私にも質問してくれる
ちゃんと働いている
趣味もある
友人もいる
このあたりを必死にアプリで出会ったちょっぴり残念な男性たちと比較していた。
その結果、佐々木さんはこれらはすべてクリアしていた。
私は単純のため、それだけで
『佐々木さん、いいじゃん!!!』
とテンション上がっていた。
パラレルワールドが始まる!
その日は楽しく再会を果たし、帰宅。
すぐに佐々木さんから連絡があった。
また会いたいと言ってくれた。
またまた心の中でガッツポーズした。
2年半の紆余曲折はこのためにあったのではないか?期間を経て、私は成長して佐々木さんと向き合うことができたのではないか?
(ロマンティックババァです)
と浮かれていた。
そして2回目のデート。
お互いの仕事の都合でまた飲みに行った。
前回同様何事もなく楽しく過ごせていた。
2年半のブランクはあるものの、アプリとは違い、ある程度どんな人物か知っているため気が楽。
あまりを気を使わずに過ごせること自体が奇跡に思えた。
そして佐々木さんが口火を切る。
佐々木さん「あーなんか負けた気分!俺は結局ソノミちゃんのことをいいなぁと思っちゃってるよ!」
ソノミ「えっ」
佐々木さん「今なら俺と付き合えるんじゃない?」
ソノミ「…うん、そうかも。」
と、こんな感じであっさりと佐々木さんと付き合うことになったのだ。
あのとき悔やんだパラレルワールドを自ら試すチャンスが来たのだ。