【婚活アプリ】山下さん3
そっち座っちゃいます!?
内面に注目しよう!と心に決めて山下さんと対峙することにした。(もうこの言葉遣いが婚活とは思えない)
山下さんは、写真とは劣るものの、顔はなかなか素敵だった。一言で言うとアメカジ好きです!といった雰囲気。
そして、お店についた。
ここで、今回の一番の事件がおきる。
席に通される。
よくある、4人がけで一つは椅子、向かいはソファー。
山下さんが前を歩く、無言でソファー席に座る。
(えっっっ!)
声にならない声。
私は決して、ソファー席に女性が座ることが当たり前だとは思っていない。
男性の方が体が大きいので、ソファーに座った方が荷物のスペースとかいろいろ効率的な場合も多いので。
ここでえっ!と思ったのは無言でソファーに座ったことだ。
一言、「僕、こちらに座ってもいいですか?」とか、「こっちに、座りますか?」とか声をかけた上で座るなら全く気にならない。
どうして一言もなく当たり前のようにソファーに座ったのか。
ずっと悶々としてしまった。
繰り返すが、ソファーに座れなかったことに対してではなく、相手への気遣いという点で悶々としたのだ。
うーんこの感じ…
まぁ、緊張しているのかな?と驚愕を隠しつつメニューを見る。
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何この沈黙。
山下さんは何も言わない。二人でメニューを見つめる。
耐えかねて、
ソノミ「どれもおいしそうてすね。何か気になるのありました?」
山下さん「…どういう料理なのかよくわからないですね。」
えっ。
お店はイタリアンだった。割りと本格的なお店で聞き慣れないメニューや食材名が並んでいた。
私も聞いたことのない名前がいくつかあった。しかし、それでもなんとなくは聞いたことのあるものもあった。
しかし、山下さんは本当によくわかっていなかったようだ。
いきなりパスタとピザを頼もうと提案してくる。
いや、いいんだけどさ、前菜も頼まないと手持ちぶさたの時間長いよ?
心の中で突っ込み、私から前菜のリクエストをする。
注文の際もはきはきしないで少しごもりながらオーダーしていた。
見ているこちらが、店員に正確に伝わらないのではないかと心配になるような感じ。
なんだか波長の合わなさを感じ始めていた。
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