【相席屋】年下の男8
突然の誘い
カラオケオールの2週間後に西田くんから連絡があった。
細川さんや他の同僚とカラオケに行くけど一緒に来ないかという誘いであった。
上司に言われて断れなくて…という雰囲気が感じられた。
その日は平日だったが、夜は空いていたため参加することにした。
あさみに某有名企業の社員とカラオケだよと声をかけたら、ひとつ返事で来てくれた。
また、なっちゃんも職場が近かったため参加してくれた。
変わった感じの同僚
久々に会う西田くんは相変わらず、仕事後の疲労を感じさせないキラキラ感があった。
西田くん、細川さんを除いて3名の男性がいた。
○マッチョ(32歳)
○にやけ顔(30歳)
○中肉中背メガネ(27歳)
この3人は正確には西田くんとは同じ会社ではなく、あるプロジェクトのチームメンバーだったらしい。しかし、それでもこの3人も某有名企業であった。
あさみの目が光っていた。
くっつけムード
この5名はプロジェクトを通して仲が良いらしく、よく飲んだりカラオケに行ったりしているらしい。
マッチョがムードメーカーで曲に合いの手を入れたり、踊ったりしていた。
カラオケルームも温まってきた頃、マッチョに質問された。
マッチョ「西田とできているの?どう思っているの?」
どうもなく、純粋にいい子、社会的なスキルは尊敬すると返答。
しかし、周囲もこれをきっかけになぜか私と西田くんを囃し立ててきた。
有名なラブソングを細川さんが歌い、その途中の歌詞で私や西田くんの名前を入れて面白おかしく替え歌にしたりしてきた。
この雰囲気に、西田くんは慌てふためることなく淡々とドリンクを頼んだりしていた。
私は愛想笑いをしていた。