【相席カフェ】二度と行かねぇ2
仕方なくリードする乙女たち
迷彩男としゃくれ男にエンカウントした乙女三人衆。
とにかくこの方たちは痛かった。
迷彩男は全く女慣れしておらず、全然話せない。しゃくれ男が頑張ってリードしている。
…ように見せかけて実際は、私たちが質問してそれに答える形で会話が成り立っていた!
まぁ、私たちもせっかく来ているのだからその場は盛り上げようとしていたのです。
少し慣れてきたのか、しゃくれ男が調子に乗り始めた。過去、彼女がいたことを必死にアピールしてくるのである。サ行が言えないままで。
このあたりから痛さが倍増してきた。
男のマウンティングを見たっ!
しゃくれ男は彼女がいたことをアピールしてくる。その彼女とデートでどこに行った、どれだけ好かれていたか、どんな電話をしていたか……。
それだけなら100万歩譲ってギリギリ許すが、問題は話の度に、迷彩男には彼女が一度もいたことがないことを引き合いに出してくるのだ。
きっと彼らの中のマウンティング基準は容姿、学歴、年収、才能、コネなどではなく、
「彼女がいたことがあるかないか」
なのであろう。なんという狭い世界…!
迷彩男は引き合いに出される度に怒るでもなく照れ笑いをしてやり過ごしている。
男としてはなしだけど、いい人やなと3人衆は思っていた。というか、こんなしゃくれ男と友達でいるしかない迷彩男を哀れんでいた。